村上春樹にフラれた


部屋の電灯から頼りなく下がる引きヒモは

いつからか寝たまま手に取れる長さになっている


のびていく夜に大変頭の良い人は

理路整然と話し、私はぐちゃぐゃになってしまった




溶け出した私の話をしようと思う





私はいつも自信がない

自分のなにもかもに自信がない



なにかあると自分を卑下して

そこに居心地の良さを求める

誰かの 「そんなことないよ」の一言を待ちわびて承認欲求を満たすことしかできない。



地獄だ。



最近は特に自分のことが嫌いで消えてしまいたいと思う。

毎日思う。


アタマがおかしくなるのは決まって夜だ



『君は例えば君の好きな人が自分のことが嫌いで消えたいなんで言っていたら、君がその人のことを好きな気持ちはなんなの?って思わないかな。少なくとも僕はそう思う。』


意訳すると

自分を愛せないと

人に愛されない




世紀の大発見




私は私を愛せてこなかった

自分が好きになれない


でもそれはそんな自分でも肯定し好きだと、大丈夫だと、言ってくれる人の気持ちを否定するのと一緒だという。


私は私を自分で愛せないから他人に自分の分まで私を愛してほしいと求めるけど、それってとっても難しい


自分を責めるのはもうよそうか 

先生は何度もそう言った


自分を愛してみようと思うやり方はわからないけど

こうなってしまった自分のことをまず受け入れてあげようと思う




この気持ちができたら明日も明後日も続いて欲しいと思うけど、夜になったらまたなげやりになるのかな


 

怖い

蝉が鳴いてない



平成最後の夏

適応障害になった。



そんな現代っぽい病名と

精神安定剤睡眠導入剤

素麺と一緒に胃に流し込んだりしている。


実家でご飯を食べれるくらいまで回復して

通院の為に京都に戻ってきた。


鴨川を歩けばだいだいのことは大丈夫だと思えたあの時の自分はいったい何処へいってしまったのかわからないよ。


夏が惜しい